少し古いですが2016年度入試のセンター試験利用者の国公立大合格者の分布です。
①センター得点率85%以上の人は、得点と合格率が比例
②センター得点率70~85%の人は、同じぐらいの合格率(30%)
③センター得点率70%以下は、得点と合格率が比例
(出典:日本テスト学会誌)
これってどういうことでしょうね。
85%以上取れた人は、志望校を変えずに出願した。
70%~85%の人は、センター得点率で志望校を変えた。
70%以下の人は、今度は逆にダメ元で受験する層と志望校をこれより下げようがない層が受験するために合格率と比例する。
こんな様子がよくわかります。
だから何? それがどうした。という話ですが、問題を作って、入試制度を作っている方の研究です。
自己採点により、国公立大に分散してに出願できていますね。「優秀な人材をできるだけ国公立に入れよう」という目的は果たせているようです。
というお話です。
それにしてもやっぱり難しいですね。1/4~1/3の合格率です。
国公立に入りたいならセンター得点率70%以上がひとつの目安ですね。70%って相当難しいですよ。
何となく興味を引いたのでご紹介しました。
ついでに、こちらも、ご参考まで。
センター試験利用者で国公立出願者は半分いない状況です。
ちゃんと読みたい方は以下をクリックください。
センター試験における大学合格率の停滞現象
―自己採点による出願先の主体的選択が生み出す受験者の分散配置―