「勉強のやり方がわからない」「やり方さえわかれば頑張れるのに」
というご両親、生徒本人は多いです。中学生ぐらいだとどういう勉強方法をとれば一番効率がいいか、わからないと思います。経験がないですからね。世の中には勉強のやり方があふれています。
どのやり方でも成功した人がいます。それじゃ自分はどれがいいのか。
おそらく、絶対にわからないと思います。
理由は簡単で、勉強のやり方には段階があるということです。勉強し始めの時、徐々に成績が上がってきたとき、さらに成績が上がってきたとき。その段階、段階でやり方を変えないといけないんです。
これがくせ者。
極端な例で言うと、小学生、中学生、高校生、大学生でやり方が変わるのと同じことです。
小学生の時に最適な勉強方法を身につけても中学で変わらなければ落ちこぼれてしまいます。
中学での勉強方法を高校でやったらついていけなくなります。
高校での勉強方法を大学でやったら、全く歯が立ちません。
さらに同じ中学生でも中1の最初のころと、中3の入試前では違ってきます。だから、いつも「勉強のやり方がわからない」状態が続きます。そうですよね。わかったと思ったら、次はやり方を変えないといけないんですから。
まず、このことを理解してください。ある方法を1つ学んだらずっと使えるわけではないんです。ずっと使えると思っているから「勉強のやり方がわからない」状態になります。
さて、そこで問題があります。今の自分はどうすればいいのでしょうか?
なぜ、わからないのでしょうか。
一番の理由は自分の実力を自分で把握できていないからです。自分がどの段階なのかわからないんです。
例えば、自分ができないと思っているとろが違うんですよね。よく、質問で、この単元がわからなかったので今日の授業はここをしてください。と要望があるときがありますが、なぜか、授業でできるんです。
不思議ですよね。でも、これはよくあります。
わからないのはその単元ではなく、たまたま、必要になった他のことがわからない時です。たまたま、その問題で過去にできなかった考え方や知識が必要になっただけ。本当にわからないのは、実は別のところだった。
こういうのが一番多いです。
ですから、この塾での授業は、生徒が気づいていない不得意なところを探すことが一番の目的になります。見つかれば、あとはそこまで戻ってやり直せばいいだけです。
AIで見つけるというソフトがありますが、残念ですが、今の段階では問題の正誤だけでの判断しかできていません。問題を解くときの考え方までは、確認できないんです。たとえ正解していても考え方が違っていたら、その後の発展問題はできなくなります。そのうちAIも判断できるようになるとは思いますが、もう少し先でしょう。
生徒がどう考えて問題に取り組んでいるか。そこまでわかるのは、京進の個別指導でしかありません。
集合塾では、学校の先生から教わるのと同じか、もうちょっとサービス精神があるので、楽しい授業なのかもしれません。あと、能力別クラスなので、先生もやりやすいですしね。
しかし、お子さん、生徒の考え方までは、把握できません。当然です。そういう仕組みですから。
そういうことですから、トップクラスで学校よりどんどん先に進んで演習をたくさんするならわかりますが、中間の成績の子が集合塾に通う意味がよくわかりません。
勉強のやり方は、その子その子別別で、ひとりひとり勉強の進み具合で変えていくもの。
そう理解してください。中1、中2それぞれで、授業の進み方、宿題の出し方、勉強方法のアドバイス。ほぼ全員違います。
それは、生徒の理解度、学習習慣、などをこちらが把握しているからできることです。
中1生に高校生にするようなアドバスは無意味ですし、高校生であってもそれまで勉強していなければ中学生にするようなアドバイスになります。
勉強は積み重ね、ステップステップで変えていくのが勉強のやり方です。
古いですが、トヨタのキャッチコピーで
「変わろう、変わらないために」というのがありましたよね。ご両親世代で記憶にありますでしょうか。「変えよう、変わらず勉強を続けるために」という感じでしょうか。