よく言われるのは、集合塾は友達と競って切磋琢磨。
個人指導塾は、自分のペースで、勉強できる。
などと言われているようです。
この違い本当にあるのでしょうか。
クラブなどのレギュラー争いをしているならわかります。まずはライバルより上手にならないと試合のメンバーに選ばれません。
とにかく、まず、チーム内でのポジションを得ることが大事。
試合は全体の3/4が、2回戦までで負けるので、ほとんどがこそまでです。しかし、試合に出れたら楽しいですよね。
ところが、勉強はどうでしょう。
よく受験も団体戦だと言いますが、そんなはずはありません。
あなたが10点で、友達が100点。合計110点で合否が決まるなら、団体戦でしょう。
そんなの聞いたことないですよね。
あなたが10点、友達が100点なら、あなたは、不合格、友達は合格です。
次に、あなたが50点、友達が55点で競っていたとします。
がんばって、60点とれるようになり、友達に勝ちました。
しかし、合格ラインが65点なら二人とも不合格です。
中学入試も、高校入試も、大学入試も一見すると競い合って、上から順番に合格というイメージがあるかと思いますが、
実際にはそうでもありません。
最上位は、確かにそうです。基本的なことは、全てできていて、難問に挑戦し、どれだけ解答できたかで競います。上限がありませんので、どこまでできれば合格になるかがわかりません。
灘中、大阪星光、洛南、東大寺など、北野、茨木、豊中など、東大、京大、阪大などですね。
しかし、中位はどうなっているかというと、意外や意外
・基礎的なことがきっりちできているかどうか。
これで勝負が決まります。
試験問題がよくできていますので、基礎的なことをきっちり問題を理解していれば合格します。
できてない人が、たまたま、運よくできる問題だけ出題されたとか、3回に1回はミスするがたまたまミスしなかった。
というレベルで合格になったり、不合格だったりしているのです。
塾で提供しているテキストを理解し、解けるようになれば関大一中に合格します。
塾で提供している基本問題ができるようになれば北千里高校や山田高校に合格できます。実戦問題までできれば春日丘や千里に入れます。
塾で提供しているテキストをこなせば、関西大、近畿大学に合格できます。
合格のボーダーラインは上がったり下がったりしていますが、基礎理解がしっかりしていれば、いつも合格できる点数が取れるようになっています。
つまり、自分自身の能力を入試までに仕上がられるかだけが勝負です。
途中、友達に何点か勝っていても、負けていても何も関係ありません。試験日までに達成できるかどうかにかかっています。
一番多くあるのが、友達と競って共倒れ。ですね。
友達と勝ち負けを競っていたら、少しは上がるでしょうが。ゴールのレベルに到達できるような勉強をしてるのかは不明です。
低いレベルで競ってもダメなんです。
二人で友に頑張ったけどダメだったね。
と友情だけが芽生えます。
ちゃんとゴール(何がどこまでできるようになればいいのか)を見据えて、自分自身と戦って到達するしかないのです。
北野 何名合格とか、合計数を争うなら団体戦ですが、それは高校であったり、塾の勝負なのでしょう。
皆さんひとりひとりは団体戦でなく、個人でどこまできるかだということを十分に理解してください。
ちなみに
学校や塾は団体戦ですから、100人生徒がいたら、誰でもいいので、20人合格したらいいという発想です。
誰が合格できるか20人を探し出して、その子を鍛えるのが最優先です。
残り80人に入っている「あなた」はそこで戦うべきではありません。
あなたは自分自身との戦いをしていかないといけないのですよ。
この問題が解けるようになったら合格を上げますよ。という問題が出ているんです。
それが解けるようになるまで頑張るしかないのです。
そこを間違えないように。