高校選びの際に「1年間の留学」がある高校を希望される場合があります。
その際の注意点をご案内いたします。
①費用 概ね300万円~400万円です。
値段の差は、学校が安いホームステイ先、語学研修先を積極的に探しているか。と、研修の期間です。
学校が探さずに業者に丸投げすると高くつきます。先生は楽ですけど。研修期間は1年といっても実質10か月だったりすると2か月分の費用が見た目で安くなります。業者丸投げが悪いというわけでもありません。留学の専門家ですから、その分、楽しいことがたくさんあるかもしれません。
したがって、その学校がどういう留学プランを持っているか内容をしっかり確認してください。高いから良い、悪いというわけでもなく、安ければ良い、悪いというわけでもありません。どういう理由でその価格になっているか、調べて理解してから進学しましょう。
ちなみに大学の生協で短期留学すると1か月50万円程度です。6か月だと300万円ぐらい。だから高校の方が安いです。しかし、学生になると自分で手配できますから、安く留学しようと思えばいくらでも安いプランはあります。自分で動けば動くほど安くなります。
②理系は大学受験で不利になります。
残念ながら留学先での理系学科はレベルが低く日本の大学入試では通用しません。国によりますが、ほとんどは大学に入ってから日本の高3レベルの勉強を必死でするという感じでしょうか。海外の大学ではよく勉強すると言いますが、日本の高2高3レベルからのスタートですので量が増えるんですよね。高3の受験で必死に勉強するか、大学1年で必死に勉強するかの違いです。(そして、できなければ入学できても中退することになります。)
余談になりますが、アメリカの共通テスト(SAT)の数学の問題を見てみたことがありますが、とっても簡単ですよ。
ということで日本の入試では不利になります。(数学出来ないけど理系に進みたいなら留学した語学力をいかしてアメリカの大学がいいかも)
③英語は積極性次第です。
1年海外にいても英語が上達しない子はしません。本人が積極的にかかわるかどうかです。1年行って全くというほど上達しない子、かえって英語嫌いになってくる子もいます。それは仕方がない。別の道で頑張りましょう。
④帰国後の勉強が重要
帰国直後は流暢に話せるようになっても、1年さぼると元に戻ります。留学前の状態です。ですから帰国後にどれぐらい高校の先生がフォローしてくれるのか、自分でできるのか。ここが重要です。
そうでなければ、長期の就学旅行のようになって、「高校時代のいい思い出」で終わってしまいます。
⑤高校に入ってから「やっぱり留学しません」とは言えません。
気が変わっても、お金がなくなっても、やめられません。留学をしない=中退です。注意してください。
注意点はありますが、留学はとても良い経験ですし、語学力は武器になりますし、理系に不利と言っても1年ぐらい浪人したら何の問題もありません。
積極的にチャレンジしていきましょう。私はお勧めしています。