一番下、ぎりぎりの成績で学校に入るのはよくないのか

塾を探している皆様へ

今回は、志望校選びの際によく相談される内容のひとつ。

「ぎりぎりの一番下の成績で入学したら入学後に苦労するのか」と言う問題です。

 

まず、前提として入試時の成績で3年間固定されるわけではありません。勉強は積み重ねですから順位は校内で動くものです。

偏差値70の中学や高校に入っても、さぼっていれば大学受験に失敗しますし、

偏差値50からでも、少ないですが、国公立大に合格している人もいます。

 

さて、本題。「ぎりぎりの成績で入ったら入学後に苦労する」

これが当てはまるのは、トップレベルの学校です。

偏差値の上の子が、どれぐらい優秀なのか、一番上なので上限がないんです。同じ偏差値75でも、実力はもっと差がある子がいます。したがって、上位の子に下位の子が勝つことはありません。3年や6年では縮まらない差があります。

そして、上位の学校は受験実績が全てですから、授業は上位の子を中心にして進みます。そうなると下位の子は、学校の勉強がさっぱりわからない。定期テストも難しくて手も足も出ない。本当はもっと基礎をもう少し時間をかけた方がいいのに、学校の授業はんどん先に進む。ということで学校の授業がほぼ無駄になってしまう場合があります。

ただ、このレベルで悩む人は世の中にはそうたくさんいませんよ。このレベルでは、学校の中で下だと言っても、そもそも賢いので、自分なりの勉強戦略を立てなおす。つまり、学校の授業を無視して、自分で基礎に時間をかけて取り組めば、挽回していきます。

学校で下とは言っても、世間的には上位の成績です。学校の授業は楽しくなくなるかもしれませんが、世の中では成績上位者です。変に劣等感をもたないようにして、自分なりの勉強をしていきましょう。

 

大事なのは中盤どころの子です。

中学は、校風も全く違うので一概に言えませんので、高校入試に関してご紹介します。

まず、高校の数が少ない地方の場合、校内の学力差が一定以上ありますから、進学後に高校内で上位に食い込むことは不可能に近いです。そこで、そう持っていられる方が多いかと思います。

ところが、大阪の場合は事情が違ってきます。江坂から通学圏内だけで選べる公立高校は30校もあります。偏差値30~70の間に30ですから、中盤の高校では偏差値が1刻みです。

偏差値1って誤差です。能力に差はありません。最下位で入っても上で入っても学力差は少しです。すぐに逆点できます。入試から夏までの半年で、最下位から平均レベルに、1年あれば上位者になれるのです。

 

それじゃ1低い下の学校にしても一緒ではないかと思うかもしれませんが、重要なのは、受験に対する同級生の考え方が違ってくることです。

1でも上を目指そうという子供が集まる学校は、高校入学後も1つでも上を目指そうという雰囲気になります。

しかし、1低い高校になると、あまり変わらないから楽をできる下の高校にしておこうと考える子が集まるのです。

それが実際の大学受験の実績に影響しています。入学時の能力に差はあまりないのですが、1つ上を狙うか、下にするかという同級生の意識の差はとても大きいです。

 

そのため、ここでは1つでも上を目指せと指導しています。

 

 

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