点数が伸びない子の特徴は、自分のやることを絞れないこと。
いつも90点以上取れる子は、100点を目指して全部勉強すればいいでしょう。教科書、問題集、学校のワークなど全部を完璧にできるように繰り返します。
しかし、30点しか取れない子が、同じように全部やろうとすると大失敗します。今までよりたくさん勉強したのに点数が下がることがよくあります。
今が30点なら50点を目指して勉強してください。100点目指す勉強をしてたまたま50点取れるというのはだめです。
最初から50点分の勉強をしてそこを完璧にして確実に50点を取るんです。10点の子なら20点です。
理由は、何をどうしたら20点取れるのか、何をしたら50点取れるのかを自分でわかるようにするためです。なんとなくたくさんやってたまたま30点、たまたま60点では、これからどうしたらいいのかわかりません。
しかし、30点を確実に取る方法を自分で理解したら、あとはそれを10点ずつ増やしていけばいいのです。
確実に30点取ろうと思ったら、その範囲を10回も20回も練習、勉強しないと取れません。
30点の範囲を10回する勉強しないとできるようならない子は、同じ時間で60点の範囲を5回しても覚えられません。60点の範囲は5回ぐらいでは覚えられないんです。すべての範囲で練習量が不足するのです。だから、60点目指しても30点しか取れません。しかもどれが正解できるかは偶然です。
しかし、30点取るために10回やればできるようになると分かれば、40点のためにどうすればいいかわかるようになります。必要な回数を確保して勉強する範囲を増やしていくのです。
人によっては10回ではなく20回必要な場合もありますが、自分にとっては何回必要なのか。確実に取れる勉強とはどこまでやればいいのかが自分自身で理解できるようになります。
やみくもに量だけ増やしても成績はあがりませんし、30点の子はいきなり90点取れることもありません。
1回1回のテストで自分がどれだけしたら理解できるのかを知ることが大事なんです。
少しずつがんばって、できるところを増やしていきましょう。