高校に入学して1年半が経ちました。いよいよ受験を意識しはじめるころです。
早い生徒でこの秋にクラブを引退して受験体制に入ります。
若干意識が遅い生徒でも高3の選択科目の最終決定があるため、いやおうなしに受験を意識することになります。
この学年の生徒は、入試制度改革の初年度にあたります。
しかし、
センター試験が変わると言われていますが、実際にはそれほど大きくは変わりません。必要な学力も大きく変わりません。
(英語のリスニングが増えますけど)
私立や国公立の個別試験も大きくは変わりません。
制度に関しては過剰に意識せずに注意だけしておきましょうね。
「どう変わるかわからないので何をしていいかわかりません。」という言い訳をよく聞きます。
制度変更を勉強しない言い訳にしないように気を付けましょう。
ところで、高校に入って1年半、どうすごしましたか?
1年半ってあっという間でしたよね。ところが、すでに学力は大きく差がついてきています。
今回は実例として
高校に入ったころはほぼ同じ学力だった生徒が、どれぐらい差がついているか、ご紹介したいと思います。
高校入学時の偏差値は、五ツ木模試で53~55ぐらいの生徒です。
二人とも塾の授業は週1回です。
英語でみてみましょう。
同じぐらいの学力だった生徒が、こんなに違ってきています。
A君:センターレベルの文法事項はほぼマスターしている。英文解釈もセンター試験が解ける。ただ、まだ、単語、熟語などの語彙が少ないので、センターなら100点超えるかなというレベル
B君:高校基本文法を反復中。しかし、半分理解できているかどうか。センターを受けると50点以下というレベル
この2人、どちらもクラブを熱心にしています。通塾回数も同じです。
1年半でこんなに差がついてしまいました。
数学でも同様の差がついています。
A君は国公立も狙えるポジション。
B君は国公立はほぼ無理。これからの勉強しだいで、関関同立まで届くかどうか。
悲しいことに同じ通塾回数でこれだけの差がついてしまいました。
なぜでしょうね。
それは、宿題を真剣にするかどうかです。
宿題をきっちりしていると、勉強したことが定着するために授業内での反復が少なくて済みます。授業では次の単元に勧めますから進度が早いです。
宿題をしてこないと授業の前半で先週の反復をせざるを得ません。
これだけで進度が2倍変わってきます。
宿題をちゃんとこなしていると、進度が早くなるので短期間で1冊の問題集を反復することができます。
実際に1冊の問題集を終了するのにかかった期間は、
A君で6か月
B君で11か月です。
B君がいかに非効率的であるかがわかると思います。
京進スクールワンで1回と言っても、その中で反復がありますので、事実上は問題集を2~3周するのにかかった期間です。
勉強は何でもそうですが、英単語も、英文法も短期間で集中してマスターする方が効率的です。
ところで、
入塾いただく際によくある質問のなかに次のようなものがあります。
・桜塚高校に通ってますが、関大に合格できますか?
・山田高校から同志社に行けますか?
先ほどご紹介したように1年生から継続すると国公立もターゲットに入ります。
逆にやってないと、さてどこに入れるかわかりません。Fラン大かもしれません。
悪い例としてご紹介したB君ですが、とんでもなくダメかというとそうではありません。
同じ高校から高3で入塾する生徒より、よほどしっかり勉強できています。関関同立は、まだターゲット内ですからね。
これから本気出しましょう。