さて、世間を騒がせているコロナウイルス。
このウイルスに関して何も知りませんが、せっかくですので、これを使って勉強してみましょう。
検査で陽性と出た場合に、実際に病気である確率(コロナウイルスのことではないです。)どれぐらいでしょう。
病院で陽性と出たら驚きますよね。もう人生が終わりだ。と落胆してしまいます。
しかし、冷静に考えるとそうでもない場合があるんです。
まず、検査というのは100%正確ではなく、精度があります。絶対じゃないんですね。
そこで、この精度が99%だったとしましょう。
何の病気にもかかってない人1万人に検査しました。
陽性:100人 陰性:9900人 です。
あらまあ、誰も病気でなくても100人が陽性と出ます。
次に、1万人全員がすでに病気だとしましょう。
陽性:9900人 陰性:100人
あらまあ、こちらも 病気なのに100人が陰性と出てしまいました。
では、1万人のうち、100人が病気だとして
その1、 症状のある怪しい人200名だけ検査しました。
病人100名中 陽性 99名 陰性 1名
病気でない100名中 陽性 1名 陰性 99名
合計 陽性 100名 陰性 100名
この検査だと1名間違った判定になっていますね。
その2、怖いので1万に全員に検査しました。
病気の100名 陽性 99名 陰性 1名
病気でない9900名 陽性 89名 陰性9801名
合計 陽性 188名 陰性 9802名
となります。188名中 本当の病人99名が誰かわかりませんし
患者が2倍近くになりました。陽性と診断されたら50%の確率で病気すね。
1万人の中で100名の場合でこれぐらいです。
さて、規模が大きくなって1千万人の中に100名の病人がいるとすると
計算を省略して結論だけ言うと
陽性 約10万人 となります
約10万人も病気でない人が病人と診断されることになりました。その中にいる本当の病人100名は誰でしょう。わかりません。
この場合、陽性と診断されても 病気である確率は、約0.1%です。
検査ってこの程度です。検査したらいいというものでもないんですね。
ちゃんと医者が怪しいと思う人だけを検査しないと、怪しくない人も検査したら偽病人がたくさん出てしまいます。検査は万能ではなく、お医者さんの道具です。
やたら検査せず、お医者さんの判断に従いましょう。