とにかく、最初は誰もやる気はありません。
この夏の暑い時に、スポーツしようかと言っても、暑くてやる気にならないです。
しかし、始めてしまえば、楽しくて、熱中症になるぐらい夢中で遊んでしまいます。
(と書きましたが、この暑さではさすがに無理ですね。そこは適当に流して読んでください)
勉強の「やる気」もそんなもので、「やる気」というのは、やり始めたら出るものなのです。
最初からやる気はありません。
それでは、できる子はどうして勉強をするのでしょうか。うちの子は勉強しないのに。
できる子は、単に「勉強をしないといけない」と思っているので勉強するだけで、やる気があるわけではありません。無理に机に向っているだけです。そして、やり始めてやる気になっていきます。
できない子も、同じように始めるしかないのですが、勉強できない子は続きません。
よし、とにかく机に向かおうと思って向かっても続きません。
なぜでしょう。
勉強できる子でもできない子でも、やり始めは同じですが、勉強できない子は勉強を続けられません。
なぜでしょう。
結論は、問題が難しいから。
想像してみてください。
大学の数学科で習うような数式を見せられました。
やる気を出せと言われて、とにかくやり始めたらやる気になると思い。
頑張って、机に向かってテキストを広げる。
広げたテキストの中身はちんぷんかんぷん?????
頭の中は「??????」
やる気が出るはずもなく、続けられるはずもない。
こういうことなんです。やろうと思っているテキストが難しすぎるんです。それだけです。
高校入試までに、この問題が解けるようにならないといけない。
大学入試までに、この問題が解けるようにならないといけない。
高校入試には、このテキストが最適
大学入試には、絶対このテキスト。
と言われ、そのテキストを広げますが、ちんぷんかんぷん。
無理なんです。テキストの難しさがあっていないから続けられないんです。
それでは、どういうのがいいのか
●できるけど、ちょっと間違える。
●わかっているけど、完璧でない。
これぐらいのレベルの問題から始めないと続けられるはずがありません。
ゲームなども同じです。最初は簡単なステージから始めて、
上達していくにつれて難しくなるから楽しいのであって、
ゲームの初心者が、いきなりハイレベルのステージで勝負したら、何もできず、何も面白くありませんよね。
いきなり、ボスキャラが出てきて、コテンパンにやられる。
それを何度繰り返してもクリアできません。面白いでしょうか?面白くないですよね。
ところが勉強では、そのようなことをやってます。いきなり、ボスキャラ問題に取り組んでいるんです。無理に決まってます。
お父さん、お母さんから見ると、こんな簡単な問題なのに、中1で習ったでしょう。
と言いたくなりますが、やってないんだから、中1で先生が黒板に書いてたのを見てただけですから、できませんよ。
お子さんがゲームしているのを見ているはずです。画面も見せてもらっているはずです。
すぐにプレイしてみろ、と言われてもできないですよね。
同じです。中1の時に学校でやってようが、小3の時に学校でやってようが、自分でやってない限りできないんです。
最初からやるしかありません。
できる問題から始めたら、やる気が続きます。
それなのに、今度はまた、つい言ってしまいます。
そんな小学生レベル問題は誰でもできる、何やってんの
はい、そこでお子さんのやる気は消滅。
しかし、そこから始めるしかなんです。そして、時間をかけて追いつくしかないんです。
結論は、
できる問題から始めるとやる気がどんどんわいてきます。ただし、横からじゃましないこと。
ご参考までに
当塾でも、2,3学年前のテキストから始めるお子様も多いです。そして、半年ほどするとだいたい1年分ぐらいは終わっていて、もう半年で追いつくかな。本人にもやるる気が出てきたな。
そう思った、そのころに
まだ、そんなところやっているの。そんなやる気ないなら勉強やめてしまいなさい
こういうご家庭があります。残念なことです。