小学校の単位変換でつまづくと、中学になって理科、社会が絶望的になります

中学生になって、理社ができなくなる子が増えますが、大きな理由のひとつに単位変換があります。

1m=100cm=1000mm=0.001km

1分=60秒=1/60時間

時速4kmは、分速何メートルですか? 秒速何センチですか?

 

小学校でも算数の文章題に出てきますが、単位を無視して出てくる数字を単純に計算して間違うことが多いですよね。

困ったことに「計算のやり方はあっているから大丈夫。単位を間違えただけ」と、ことの重大さに自覚がありません。

これが中学に入って理社が徹底的にわからなくなる原因です。

 

理科の質量、比重、密度、圧力、速さ・・・すべて単位に重要な意味があります。

社会の人口密度、生産高、生産量、輸出輸入額、輸出輸入量・・・・単位が違えば意味が全然違ってきます。

 

圧力を比較しているのか。重さを比較しているのか。

金額を比較しているのか量を比較しているのか。絶対的な生産量を言っているのか、人口に対しての生産量なのか。

 

 

理社の教科書が、何を説明しているかわからない。と思う生徒は、単位を無視して資料を見ています。

 

そんなバカな。と大人は思いますが、実際そうなので仕方がありません。大人は、成長するにつれ、普段よく利用する単位は正常な感覚が身についているのです。だから普段使っている単位は意識せずに利用できます。

しかし、中学生はまだ身近ではありませんから、わからなくなるんですね。

 

大人でも、普段使わない単位となるとお手上げ、中学生状態になりますよ。

 

その典型が放射能の単位、ベクレル、シーベルト、グレイ。

 

環境省の資料をみると

日本人の年間の被ばく線量は 6ミリシーベルト

東京からニューヨークへ飛行機に乗ったら 7.40マイクロシーベルト/時

胸部X線検査  0.06ミリシーベルト/回

胸部X線のガイドラインが 0.3ミリグレイ

日本での屋内ラドンによる被ばく  16ベクレル/立法メートル

これらを比較できますでしょうか? 飛行機に乗る時間を制限する方がいいのでしょうか?胸部X線は年何回まで受診していいのでしょうか。さっぱりわからないと思います。

 

これが、中学生で単位がわからない生徒の頭の中の状態です。

 

 

下記は、中1理科の定期テスト、ほぼ単位変換だけの問題です。(一部省略)

 

次も、中1社会の定期テストです。単位の意味を理解しておかないと解けません(一部省略)

 

小学生の間に、単位の意味を正確に覚えて、使えるようにしておかないと中学理科、社会で大混乱となりますよ。