企業は、新人採用する場合に、出身大学がどこだというより、個人の資質を見て優秀な学生を採用したい。
と考えています。これは当然のことですよね。企業は優秀な人材を採用して、儲けなければいけませんからね。
東大何名を採用したということより、会社で活躍でしてくれる人材を採用できた。という方がいいに決まっています。
ですから、大学名に無関係で優秀な学生は企業からひっぱりだこですし、優秀な学生は企業を選ぶことができるようです。
では優秀な学生とはどのような学生か。
どうなのでしょうね。IT企業や重工業、飲食業、観光業など業種によって、優秀という基準が変わりますよね。業界によって違うんですよね。
仕事によって、基準が違うということをまず理解しておきましょう。
だから、まずどのような能力があれば優秀とみなされるかを知っておく必要があります。
さて、学生さんの就職活動を見てみましょう。
インターンシップ、企業説明会に参加するなどが一般的です。
①インターンシップ
学生が仕事を知るには一番いい方法ですね。バイトもありますが、バイトは所詮バイト。何にも期待されていませんから、そんな立場で働いても仕事は見えません。(しないよりましですけど)
インターンシップで声をかけられて、早々と決まる学生は、ターゲット業界を絞って、必要な能力が何かわかって、それを磨いて自己PRできる学生です。
その業界にとって、優秀な学生です。この段階で勝負あり。目標もってすでに活動しているのですから、企業から見ても期待できます。
同じインターンシップでも、バイト感覚や社会見学している気分の学生は不可。とわかっておきましょう。
②企業説明会にネットで申し込む。エントリーシートをネットで送りまくる。
この段階でその他大勢です。特に優秀な学生とはみなされません。こちらからアピールできることがありませんから。
③教授推薦、ゼミ推薦などで企業に推薦してもらう。
理系はこのパターン多いですよね。研究活動が企業の開発と一致していれば即戦力ですし、その後大学の研究室との情報交換も容易です。
教授推薦があればとっても強いです。推薦までいかなくても先輩が就職していたら有利ですよね。いわゆる学閥もこの類です。
①なら大学名に無関係で自分で切り開くことができます。
②③は、大学名が重要になります。③は明確だと思います。大学教授の推薦ですから、②はその他大勢です。
②の学生は、特筆すべき能力が見えない(ないのではなく、見えない。が正解です)ので、人事部からしたら選びようがありません。1,2回の面接で、人の潜在能力を見抜けるような優秀な人事などいませんよ。選ぶのが無理なんです。
学生は、「自分の能力を認めてくれない」と言いますが、よほど突出していなければ見えません。もし、能力があったとしても見抜くのは無理です。(面接で人の能力を見抜けない。というような説もあったような気がします)
それじゃ会社としては、将来性を見込んで、入社後に伸びると思われる学生を採用したいですよね。
つまり
・基礎学力のある学生(教養のある学生)
・つらいことでも継続できる粘り強さ、意思の強さ
この2つは受験で必要な能力です。この能力がすでに証明されている偏差値の高い大学から採用するのが合理的です。
つまり、学歴フィルターは当然のことです。それを超える人材がいた時のみ、大学名を気にせずに採用します。
採用する側の立場で考えたらわかることですよね。
日本で大学に進学して就職する場合にすべきことは、
「いい大学に入る」か、「大学に入ってから人とは違う能力、特筆すべき能力を磨くか」の2択です。
大学で能力を磨くのは、いい大学でもできますよね。
つまり、ちょっとでもいい大学に行く方が常に有利です。どうして就職の時に大学名が無関係だと思うのでしょう。それが不思議です。
繰り返しますが、優秀な人材がいたら、大学名を気にせずに採用します。当然です。しかし、普通なら大学名をみて採用します。
・性格が前向き
・英語ができる
・明るく元気
・粘りづよく仕事を成し遂げます
・学生時代はクラブをがんばりました
・イベントリーダーとしてイベントを取り仕切りました
・ボランティア活動で世の中の見方が変わりました
・バイトで仕事の大事さを体験しました
・・・
こういう人を”普通”の人材といいます。
あとになって、就活で不満を言うぐらいなら、一浪してでも、少しでもいい大学に入った方が有利ですよ。残念ですが、これが現実です。
高校生なら間に合います。がんばりましょう。