世の中、思考力重視。共通テストも高校入試も定期テストも思考力、思考力です。
しかし、「考えろ」と急に言われても何を考えていいのかわからず、ぼーっとするだけ。
とりあえず、机に向かっていれば考えていることになる。
こんな子が多くいます。
考えるというのも一種の技術であり、訓練、練習が必要です。
中学、高校になると定期テストがあるし、受験も3年以内にあるので、どうしても点を取るための勉強が優先になってしまいます。
思考力テストもあるけど、とりあえず覚えたら取れる問題だけできるようにしたら、何とかそこそこは点が取れます。
思考力を養っても、さて、テストとなると本当に点になるかどうかとても不確定です。
だから、コスパを考えて点を取りに行く。
こんな勉強になっていきます。これではいつまでたっても思考力は身につきません。
思考力は受験に必要だから養うのではなく、社会に出て必要だから受験に取り入れているだけです。
本当に必要なことです。
わかっているけど、時間がない。
さて、どうしましょう。
もし、まだお子さんが小学校低学年なら、今のうちに鍛えていきましょう。
ご家庭で十分できます。
ポイントは、
①なぜ、どうして?と全てのことに疑問をもたせること。理由を考えること
②お子さんが考えているときに、じっと待つこと。せかさないこと。
③答えが正しくなくても「褒める」こと。正解を求めてはいけません。
子どもは、大人のように早く考えることはできません。何も考えてないように見えても、考えてますよ。だから、じっと待つことです。
そして、何か答えを出してら、大いに褒めてあげましょう。答えが正解なのか、不正解なのかにこだわってはいけません。ゆっくり、じっくり考えたことが素晴らしいことです。
最初のうちは、正解がでることはない。正解を出すのは無理。と思っていた方がいいでしょう。
こういう接し方をしてもらえれば十分です。
さて、お子さんに対してできるでしょうか。できますよね。
いいえ、おそらくできません。
ついつい、言ってしまいます。
「もっと早く考えなさい」「何ぼーっとしているの。」
「違うでしょう。なんでそうなるの」
「なぜ、なぜ、どうして、どうして、って、いちいちうるさい。」
・・・・となります。
計算だけ早くなっても思考力は身につきません。瞬発芸のような訓練をしても考えるようにはなりません。
今日やったら、明日できるようになる。というように短時間で成果がでるものでもありません。
じっくり、根気よく。これしかないです。