大学入試も高校入試も今後ますます「思考力」重視の入試問題が増えていきます。
これまでもなかったわけではなく、特に国公立の2次試験(個別試験)などをかなりの思考力が必要な問題で構成されています。
だから、本質的には今までと変わりません。
しかし、
今回、思考力重視というのは「実際の問題を解決する能力」ということが特徴でしょう。
これなでの問題でも思考力が必要でした。しかし、どちらかというと抽象的な概念の思考力をテストされていました。
これからは、「現実の問題解決のための問題」をたくさん入れていきましょう。ということになります。
国語では、契約書、約款など実際の文書が使われます。
数学は、そもそも思考力の塊ですし、そもそも数学は抽象的なのでそのままでしょう。
理科、社会は資料を読み取って考える。というものが多くなります。
それではどういう対策をしていけばいいのでしょう。
対策問題集も出ますので、そういった問題慣れも必要です。
しかし、もっとお手軽にできる方法があります。
本当に日常の問題を自分で解決することです。解決策を考えることです。
例えば
国が政策を発表しました。
学校が校則を変えました。
修学旅行への行先を決めました。
北朝鮮がミサイルを発射しました。
こういう時に、「そうなのか。」と納得したり、「そのなことするなんて信じられない」と反発するのではなく
①この政策、この校則、などに賛成の人はどういう人か?
②この政策、この校則、などに反対の人はどういう人か?
③それぞれの主張は何か?
④その主張の根拠となるデータは何か?
⑤なぜ、今回は、この結論になったのか?
⑥他の案を考えるとしたら何が最適と思うか
⑦その案を通すためには、誰を説得しないといけないのか?
・・・・と考えることです。
常に現実の問題を自分なりに考えていればいいのです。
・考えるテーマを決める
・自分の意見をまとめる
・反対意見を言ってくれる人の意見を聞く
・ある解決策を考える
・その解決策に反対する人はどんな人か考える。
・その反対意見を取り入れたら、次に誰が反対するか考える。
・まとめるためには、誰に何を我慢してもらうか考える。
こんな感じです。題材は世の中に無限にあります。毎日1つのニュースで考えてみましょう。
と言っても、今はコロナ関係しかやってないですね。コロナで考えてみましょう。
・検査は増やした方がいいの?厳選した方がいいの?
・国境は封鎖した方がいいの?
・買占めはした方がいいの?
・外には出ない方がいいの?
賛成、反対のそれぞれの理由を
できるだけたくさん考えられること。
もう一つ考えるとしたら
・テレビは、なぜコロナのニュースばかりなの?
⇒コロナは命にかかわるから
ということで単純に納得するのではなく、もっと多面的に考えることです。
どこも同じニュースだからNHKだけコロナにして、他の放送局は別のニュースを流したらどうでしょう?
その方が多くの人に役立ちそうですよね。
北朝鮮のミサイルとか、芸能人の不倫とか、シリアの難民とか、もっと詳しく報道したらいいのではないでしょうか?
なぜ、そうしないのでしょうね。
⇒テレビ局が儲かるから
これ以外の理由をできるだけたくさん考えることです。
情報をうのみにせず、常に考えることが、思考力養成の第1ステップです。