京進では、小学生向けに論理ingという国語の論理力養成講座を行っています。
できるだけ低学年から始めるのが効果的です。
理由は。高学年になってくると文章の読み方の癖がでてくるためです。それを修正するには時間がかかるからです。
ただ、小学生ぐらいならまだ短時間で修正可能ですけどね。
じゃ中学生になったら無理?
そうではありません。癖が抜けるのに時間がかかるだけです。ゆっくり慌てずに取り組みましょう。
最近の入試では、理科や社会、さらに数学、英語、どの教科も資料をみて、読んで、分析して答えるという問題が増えてきています。
大学入試の共通テストの数学でさえ、太朗君と花子さんが会話しながら問題を解くのですからね。
英語もグラフや表がいっぱい。
高校入試の理科、社会も見てください。長~い文章がたっぷりあります。
しかも、ときどき間違えたことも書いてます。
テストの中に間違ったことが書いてあるんですよ。信じられません。
しかも、わざとです。わざと間違っているんです。性根が悪いですね。
その間違いは何かをテストの中で考えさせていくのですね。こりゃ大変。
世の中、「思考力」「論理力」「創造力」・・・
ちょっと前は「ゆとり」でしたが、
キーワードは変わってますが、やろうとしていることは同じ。知識を使えるようにしましょうってこと。
「ゆとり」があれば、余った時間に「知識を使う訓練」ができますよね。
と思っていたのに、何もせずに遊んでいた。
こりゃ困ったことだ。どうせ遊ぶなら詰め込め。その方が後で役にたつ。
そう思ったけど、ちょっとは思考力重視に誘導しないと何も変わらないね。
という流れです。多分。
その思考力の基本は、国語です。論理的な考え方ができるかどうかです。
数学の論理展開も同じです。中学生なら証明ですよね。AだからB、だからCが成り立つ。
国語の場合、
私は、◎◎を主張しています。根拠は△です。
事実は、□□です。しかし、私の意見は◇◇です。
A案とB案では、××の点が異なっています。○○が共通事項です。だからーーーが導けます。
こんな感じで分析的に読む訓練が必要になっています。適当に読んではだめということ。
ところが、読書では、正確に読まずに主人公に感情移入したり、自分と意見が一致するところだけを拾い読みして納得したり、
そんなことが癖になっているんですね。
だから、書いていることを正確に読む訓練から始めます。
それが、国語です。
中学生になっても、国語を受講してください。
身につくまで継続が大切です。