リーチングというのは聞きなれない言葉ですよね。京進のみで使用している言葉です。
言葉の説明は今回は省略します。
この教室でも3月から導入を始めした。どういう状況になっているかというと
全体の30%の生徒
積極的に利用してくれています。導入直後ということもあり、塾では最低限のところの指導に留まっていますが、指導の有無にかからず、自分自身で学習計画、進捗管理を実施してくれています。
2か月も利用していると、どの勉強が遅れている、どの勉強は予定通り、予定通りできているけど成果が見えない。
などのような反省点が明確になってきています。
これを修正して次の計画に活かすという第2段階に入っていっています。
全体の60%の生徒
まだまだ、最低限の利用です。しぶしぶやっていたり、やったりやらなかったりで毎日続いていなかったり
始めていますが、そこから反省して自分の行動を変えるところまでは至っていません。
ただ、自分がいかにサボっているか、かなり明確にわかるようになっています。
人から言われても反発するだけですよね。
「この2か月何も勉強できてないぞ、何やってんだ」
と、欠点を人から指摘されて、うれしい人などなかなかいませんから。
しかし、自分でつけて、自分で確認するといやおうでもやってないことが明確になります。
まず、ここが第一歩です。
さて、残り10%は、絶対に拒否。
・書くの忘れました
・持ってくるの忘れました
・こういうことをやっても無駄だと思います
・きらいなんです。
等々の理由です。
先行して導入している教室事例をみても10%はいるそうで、ここでもほぼ同様の比率です。
こちらか見ていると
たった、2か月で、もう行動に差が出てきています。
積極利用の生徒は、生活習慣や勉強時間を見直しています。
利用しない生徒はこの2か月変わっていません。
・宿題をやってこいと先生に怒られ、
・本人は、クラブが忙しくて勉強する時間がないと嘆いています。
2か月たって変化がないのに、あと1年で変化があるか?
少しでも変わっていけば、時間と共に変化が大きくなる可能性はありますが、
変わってないのですから、何年たっても変わりません。
毎年成績を集計していますが
中3生の成績がいつも90%はあがるのですが、残り10%が上がりません。
どうすべきかと思っていましたが、
リーチング手法を使うことで、成績が上がらない10%が今の段階で誰なのかわかるような気がします。
それでは、その生徒たちに対して、どうすればいいのか
・面談して強制させる
・手帳を取りに帰らせる
・家に電話して保護者にもって来てもらう
など強制法はいくらかあります。
しかし、この教室では基本的に強制法はとりません。
宿題忘れても強制居残りをさせませんし
その都度保護者に電話して家で強要させることもしません。
リーチングは、自立学習のための一つの手法です。
自分で計画して、自分でチェックして、自分で修正して目標を達成するためのものです。
強制したら効果は小さくなってしまいますからね。
先日、京進で教室長勉強会がありました。
そこで事例紹介がありましたので、ここで簡単にご紹介したいと思います。
京大、阪大を目指す優秀な生徒の集まる教室の話。
京大を目指すですからさぞかし、自分を律して計画的に勉強をしていると思いますよね。
ところが実際にはできないそうです。
塾でチェックをしないと半数以上が計画的に進められなくなってしまうそうです。
その結果、合格率が半減する。にまで至ったとか。
通常90%の合格率を誇る集団が、50%台の合格率まで下がってしまう。とい事例が発表されました。
合格する生徒は、計画を決めた通り実行する生徒。
これができるかどうかだけで決まります。
という事例紹介でした。
この例に限らず、東大に合格する生徒は抜群の頭脳というより、
やると決めたことをやり抜く力がある生徒である。
等の例は多く紹介されています。
全くやらない10%の生徒には、自分もやってみようと思うまで、
できる限りこういう事例を粘り強くご紹介していこうと思っています。
そして、生徒ひとりでは継続することが難しいということもわかっていますので、
毎回の授業でチェックし、継続できるようにしていきます。