教えない塾というのが増えてきているようです。
市販の参考書、問題集がとてもよくできているので、適正に与えれば成績は上がる。
進捗管理だけをして、成績を上げましょう。
というものです。
確かにスモールステップで適度な難易度の問題集を順番にこなせば実力はついていきます。
ほとんどの生徒は実力より難しい問題集を学校から与えられたり、進学校ではないところは、逆に受験レベルではない教材のために、レベルがあがらなかったりします。
きっちり順番を守ってやれば上がりそうです。
ところが、それを自分でやろうとた時に大きな問題に突き当たります。
自分のレベルが正確に把握できないのです。だから、どれが適正なものかわかなくなります。そのため、自分でやるには、かなり無理があります。
そこで、授業をしない塾に通って、順番とペースを管理してもらおうというものです。
さて、本当にそれで成績があがるでしょうか?
当然ですが、無理です。
おや、京進でもスモールステップで難易度順に順番にやります。と言ってますよね。
それが無理とはおかしいんじゃないの?
何が違うのでしょうね。
進捗管理をするだけということには、大きな問題点があります。
人は忘れるということを忘れています。
レベル1の問題集をしました。できるようになったのでレベル2に移りました。
ところが、
レベル1の範囲を一部忘れています。
さて、どこを忘れているのか?
自分では、そう簡単にわかりません。だって忘れているんですから。どこを忘れたか、覚えていたら覚えてますよね。
京進スクールワンの個別指導では、忘れているところを先生が見つけます。
これが大きなメリットです。
全然定着していないなら、レベル1をもう一度やる。
そういうことになりますが、たいていは、ごく一部を忘れているんですね。
京進スクールワンなら、そのごく一部を見つけて、その問題のレベル1を復習するように指示をします。
問題集をレベル順に解いていく進捗管理だけだと
レベル1をもう一度やり直すか、レベル2でわからないところが出てきて、それで終わりです。
理論的には、順番にやればできるのですが、人は、そう理論的に覚えられませんよね。
ということで、多くは途中でわからなくなり、誰かを頼ることになります。
塾では教えないので、友達か学校の先生かに質問することになります。
友達も学校の先生も、普段のその人の勉強を見てませんので、問題の答えは教えられますが、適切なアドバイスはできません。
結局、本来の問題を解決できず、時間切れでどこかの大学に合格します。
合格したら、不本意であれ、合格おめでとう。となります。
教えない塾ってよさそうに思えますが、多くは失敗しています。気を付けてください。