共通テストの出願が始まります。
ここでよく「私立志望ですが、受けた方がいいですか?」と質問があります。
原則:受験は不要です。
学校の先生から「共通テスト利用の入試もある。受けておいた方がいい」
などと言われて迷うようです。
しかし、共通テスト利用で合格できる合格最低点を見てください。かなり高い点数です。
例えば、摂南大学経済学部
共通テスト3科目利用のボーダーラインが得点率62%です。(河合塾データより)
共通テストで62%取れるなら、一般入試で十分合格できます。
近畿大学経済学部の共通テスト利用の得点率は70%です。
同様でしょう。
その実力があるなら、一般入試で軽く合格します。
共通テスト利用で合格できる大学は、難易度をずっと下げた大学になります。
「もしものこともあるので、受けておいた方がいい」
と言いますが、もしもの時というのが、「成績が上がらなかった場合」ということであるなら、おそらく共通テストでも得点できないしょう。結果は同じです。
他にもしもの時としては、
「コロナで受験できない」というもしもの時はあります。これまでも「インフルエンザで受験できない」「交通事故で受験できない」などリスクはありました。リスクをあげたら、きりがありません。
それよりも第一志望に向けて勉強すべきです。
共通テストを受けるとなると共通テスト用の対策もしないといけないですからね。
共通テスト利用を使うのは、絶対に共通テスト受験が必須の国公立志望者が、すべり止めの私大を「受験しなくても合格できる。」というメリットだけです。
したがって
私立専願の場合は、共通テスト受験は不要です。
生命保険でも損害保険でも「もしもの時」を心配しすぎて、保険をかけすぎると貧乏になります。勉強も同じ、あまり保険をかけすぎず、本命の私立大対策に絞って勉強しましょう。
あまり、びくびくしないように。成功するためには、一定のリスクは許容しないといけません。