そろそろ説明会、オープンスクールなど始まり、どんな学校があるのかな?
と気になるころですね。
高校の選び方は、時々書いていますが、今回は少し先のことを考えて選びましょう。というお話です。
まず、基礎知識として
公立高校入試は、A,B,C問題と多少の違いはあるもののどの学校も同じ問題ですから、必要な対策は同じです。
したがって、現時点で高校を具体的に絞る必要はありません。
「入試直前の成績で決めればOK」です。
そして、公立高校はどの学校も大差ないです。○○高校は楽しい。とか言いますが、あまり差はありません。
これを抑えておきましょう。
どの学校も楽しいです。
次に、よくある考えは
「公立志望だから私立はどこでもいい。」
という人がいますが、これは間違いです。
私立の方をしっかりと決めて下さい。公立は大差ないので、成績と通学時間できめればいいかと思います。
それでは、高校選びの手順をご紹介しましょう。
①公立は後でいいと言いましたが、いきなり公立からです。
ちょっと矛盾していますが、順を追ってご説明します。
まず、行きたい大学を設定してください。それによって、大まかな学校が決まります。
京大、阪大、神戸大・・・北野、茨木、豊中
国公立大・・・・・・・・春日丘、千里、三島、池田
関関同立・・・・・・・・箕面、北千里、山田、桜塚
大経大、大工大、摂南・・吹田東、摂津、豊島、千里青雲
こんなイメージです。山田に入ったら関関同立に行けるということではありませんし、国公立が無理と言っているわけではありませんよ。単なる目安です。
公立高校に違いはないと言いましたが、それは行事や楽しさのことです。学習カリキュラムや進度が大きく違います。
例えば、山田から国公立を目指すなら、学校の授業だけでは到底無理です。学習進度も遅いし、難易度も低いし。
「高校の勉強だけでは志望校に行けません。自分でもっと勉強が必要」
ということになります。
ですから単純に行けるなら上を目指す。出願前ぎりぎりまで頑張って上に出願する。ということになります。
次に
②目標の公立高校に、学力が届かなかった場合を考えて下さい。
また、山田高校を例にしますが、山田高校が厳しいかもしない。じゃ吹田東にするか?
そういう考えは避けましょう。
最初に山田高校を最低限と決めたのなら、そこから公立を下げるということはしてはいけません。
本来目標としていた大学が遠くなります。目標大学を下げることになってしまいます。
とにかく、チャレンジになってでも、合格可能性が低くても最初に決めた学校レベルを受験してください。
成績があがったので志望校を上げるのはOKです。下げるのはいけません。
そこで、公立に落ちた時に行く私立は?
という順に考えます。志望大学を狙える私立です。
私立は特長がありますので、高校3年間の過ごし方は公立と変わってきます。
目標とする大学があるのですから、志望校を目指せる学校にしましょう。
はっきり言って、私立に行った方が志望大学には近づきます。少人数制で、入試に特化したカリキュラムが組まれるからです。
山田を落ちても、箕面自由に行けば、箕面自由の方が大学に近いでしょう。公立に進学するより、履正社の方が合格可能性があがります。大商学園の方がそれぞれの生徒の目標達成に先生たちが協力的です。常翔学園の方が進学先が多様です。
そういう目線で、私立を選んで下さい。
あとは、皆さんの目標とする公立を目指してがんばるのみ。成績が上がったらさらに上を目指し、下がったら私立です。
公立で下げてはいけません。大学入試で挽回できませんよ。
私立だとお金がかかってしまいますが、志望大学に合格に向けてやむを得ないことと考えるしかないです。
あくまで、目標に向かって一番いい方法をとりましょう。
高校入試での合格は目標ではありません。目標は大学においてください。
ですから、高校入試で失敗しても気にしない。
いつもいつも全て成功することはありません。失敗しても次にリカバリーできるようにすべきです。
高校入試で失敗したから勉強そのものを諦める。ということを避けて欲しいのです。
誤解なきようにお願いしますが、どの高校いいとか言ってません。それぞれの目標に対してどう考えて学校を選ぶかということです。
「何が何でも公立。という考えはよくありません。」と言いたいだけです。
また、志望校を選ぶ際の考え方をご紹介したまでです。実際には、いろいろな事情で変わると思います。
事情によって、私も言うことが変わるかも。その点はご了承ください。