当たり前ですが、ケアレスミスがない人はいませんよね。人間ですから絶対にミスをします。
だから、ミスを犯すという前提で問題に取り組む必要があるんですね。
よく言われるように
入試の合否って圧倒的に頭がいい人と、悪い人が勝負するのではありません。
同じようにわかっている人の中での勝負です。
だから、1点の勝負です。
1点差で不合格になったときに
「ケアレスミスさえなければ合格してたのに」
と思います。
しかし、その1点、実際にはケアレスミスによるものではありません。
1、2点で不合格になった場合
「合格できる実力はあった。運が悪かった残念」と声を掛けます。本当にそうです。実力はあったんです。
ところが、入試は合格できる実力のある中での勝負。実力が1点にでるんですね。
なぜでしょう。
それは問題を解くときの余裕の差です。
実力が十分にあれば、細かいところにも気を配れます。
この計算間違ってないか?
問題を読み間違えていないか?
など、問題を解く過程で余裕があるのでチェックできるんですね。だから、ミスを発見して修正できる。
しかし、ぎりぎりの人はどうでしょう。
ぎりぎりだから、余裕がありません。チェックしても違い気づいても解きなおす時間がありません。
そこで、いちかばちか正解しているという前提で最後まで解いて、何とか合格の可能性を確保します。
全部あっていれば合格点に届きますから、全くミスしないことを期待して解いていきます。
ところがどっこい。そうはいきませんよね。
ミスは必ず発生するものですから、どこかに間違いがあります。
最初の方で間違えたら10点、20点ぐらい悪くなります。
最後の方で間違えたら1点かもしれません。
そうです。1点の差はケアレスミスではなく、余裕の差、実は実力差なんです。
合格できる実力はあるのですが、訓練不足ということになります。それが入試です。
まだ合否が決まっていないこの時期こそ、事実を知ったうえで勉強に取り組みましょう。
終わってから慰められてもしかたがないですよね。