夏期講習を受けるにあたってのよくある質問に次のようなものがあります。
まず、当塾では、夏期講習でしないといけないテキストとその範囲を明確にお伝えしています。
そうすると次のような質問が出ます。
質問:この範囲を(授業を取らず)自分で勉強してもいいのですか?
回答:Yes その通りです。勉強しないといけない範囲をしっかり勉強すればOKです。
しかし、授業を取ることをお勧めしていますし、とくに受験生は後がないので、強く勧めています。
自分で勉強するということですが、単純に問題数をこなすだけで勉強になっていない生徒がほとんどです。
国語にしても数学にしても英語にしても、問題を読んで解いて、正解不正解の答え合わせをして、不正解の部分を見直す。
一見良いように見えますが、ただ単に作業としてこなしているという場合がほとんどです。
授業の場合は、正解していても、正解の根拠が正しいか先生から質問されます。
それにはっきりと答えられない場合は正解していても理解不足です。
次回同じように正解できるとか限りません。
国語の例でいいますと、本文をあいまいに読んで、正しく理解せずに問題を解くとします。
選択問題なら、何となく正解する時もあります。
抜き出し問題なら、あまり根拠が明確でなくても、字数を数えるだけで推測できる場合もあります。
数学の場合も極端なことを言うとプラスかマイナスか2回間違えて正解戻るということもあります。
単に理由もわからず知っている公式に当てはめたら解けた。ということもあります。
こういうところが、必ずどこかにあるのですが、自習していると放置した状態で先に進むことになり
結局問題集は1冊こなしたけど、理解不足のままでした。
ということが起きます。
英語の場合もそうです。
指定問題集を自分で全部解きました。だいたいできています。
というのですが、念のために授業でチェックすると実質理解して正解しているのが半分程度ということがよくあります。
授業で問題集を1冊こなすのと、自分で1冊こなすのでは、理解度、勉強の深さが違ってきています。
中1、中2、高1、高2は自分でチャレンジするのもいいですが、中3、高3など受験まで時間との勝負です。
夏に中途半端な勉強で終わったら、あとがなくなります。
授業できっちり理解していくことをお勧めします。