新高1生の皆さん、皆さんの学年は、これまでの学年と違います。
現在の高2生から大学入試改革が始まります。
ところが、現時点でもどう改革するか試行錯誤中、この状態で大きな変化が起こるとは思えません。
1年目は様子を見るのが妥当な考えでしょう。他大学のようすも見たいですしね。
そういうことですので、現在の高2は今までとそんなに変わらない受験になるかと思います。
ところが、次の高1生は大きく変わってくるでしょう。
いろいろな改革がありますが、皆さんが直結するのは推薦入試が増えていくという現実です。
推薦入試が増え、一般入試が減ります。
昨今、一般入試が難化していると言われていますが、今後ますます難化することになります。
本当の上位高校の生徒以外は一般入試で合格することがかなり困難になってきます。
なんとか推薦入試で入れるように準備しておく必要があるのです。
それでは推薦入試とはどういうものなのでしょう。
推薦入試には
指定校推薦入試、公募推薦入試とありますが、公募推薦入試の実態は11月に実施する一般入試と同じですので、
ここでは指定校推薦入試に絞ってご紹介したいと思います。
指定校推薦入試は
①大学が各高校に推薦してよい生徒の条件と人数を提示します
例えば、龍谷大学が、山田高校に対して 「評定平均3.5以上の生徒 2名。」と指定します。
②学校内で龍谷大を希望する者を募ります。
下記4名が希望してきました。
山田A君(評定平均3.4)
山田B君(評定平均4.2)
山田C君(評定平均3.8)
山田D君(評定平均3.5)
③高校内での選抜が行われます
まずA君 3.5を満たしていないので選外です。
次に2名の枠がありますので、成績の上位のB君とC君で決定。
D君は大学の条件を満たしましたが、不合格です。
④推薦入試の受験
B君とC君が受験することになります。
これまでは、ほぼ合格間違いなし推薦=合格です。
つまり、評定平均=受験の成績です。
評定平均とは
全科目の5段階評定をすべて単純平均したものです。
例えば
1年 英悟=3 数Ⅰ=3 体育=5
2年 英語=3 数B=3 美術=5
3年1学期 英語=3 数Ⅲ=3 家庭科=5
単純に合計すると33 これを単純に科目数の9で割ります。
33÷9=3.66666・・・ 小数第2位を四捨五入して
3.7
これが評定平均です。
わざと体育とか美術とか家庭科を高く設定しましたが、猛勉強が必要な英数と体育、美術が同等に評価されます。
文系の生徒も生物基礎、化学基礎も評定に入りますし
理系の生徒も世界史なども入ります。
一般入試のように
理系は英数理、文系は英国社 ができればいいというのではなく、文理ともに全教科です。書道や美術も入試科目です。
あんなに難しい数Ⅲと書道が同じなんです。(数Ⅲ=3、書道=5)と (数Ⅲ=5、書道=3)は同じ評価です。
さらに1年と3年も同じ評価です。1年が終わった段階で入試の1/3が終わっています。
もうおわかりですよね。高1の中間テストからもう入試なのです。
すぐに準備を始めて下さい。