高校生が入塾する場合には、必ず「これまで自分でどれぐらい勉強したか」確認しています。
とえあえず英語。
高3ぐらいになると
「文法は一通りやってます。少し難しいレベルになるとできないので教えて欲しい。」
ということが多いです。
さて、この言葉、ほとんど信頼できません。
「文法は勉強した」といいます。
念のため、当塾で高1に使うテキストの
その中のさらに基礎部分をやってもらいます。
概ね正答率は50%です。
「難しい問題になるとできない」のではなく、基礎があいまいなんですね。
結局高3生も高1テキストからスタートします。
ただ、一度は習っていますのでスピードは早いですよ。
早い生徒なら1か月でこなします。時間がかかっても3か月です。
そのあとで、最初にできなかった問題集に再度取り組んでもらいます。
そうするとあら不思議、全部とはいいませんが、かなり自力でできるようになっています。
自分で勉強したのは事実だと思います。
1年分のテキストを1~3ヶ月でこなせるのですから、ちゃんと勉強しています。
講師が解説するところもほとんどありません。どんどん問題を解いてもらいます。
じゃ講師は不要、自分で自習したらいいのでは?
と思いますよね。
講師は何をしているのでしょう
①どの問題が間違いやすいか。
②どの文法があいまいに覚えているか。
こういうことを、問題を解く様子と回答を見て弱点を探しています。
そして、テキストを1周する間に弱い部分を繰り返しテストします。
生徒「うーんまたこの問題。こないだやったよ。」
講師「そうなら、さっさと終わらせたらいいよ。」
しぶしぶ問題に取り組みます。すると・・・
結果は間違えです。
できないと思えるところを再テストさせていますので、講師からすると当然の結果です。
生徒はテストを受けるまで、先週勉強したところなので
「こんなのはできる」と本気で思っています。
80分授業の最初の10分~20分はそれに使います。
本人はテキスト1周のつもりですが、あいまいなところは、授業や宿題で3~10周はしています。
弱点を見つけて繰り返しをさせる。
これが講師の役割です。そして
これが個人の自習と個別指導の違いです。
これが結構がんばったつもりなのに成績が上がらない原因です。
こちらが指導するのは
「わかりやすい解説ではありません」
「できていないところを見つけて繰り返させる。」
それだけです。
ときどき、あの先生の解説はわかりにくい。
と生徒が言う場合があります
「わかりにくい」はずはありません。「解説などしていないんですから」
(解説しないのは高校生のみです。中学生はある程度しています)
嫌なところを何度もさせられるから「先生が嫌」になるんですね。
それを楽しくさせるのも講師の力量のひとつですけど、多少相性もあるかもしれません。
一応先生は交代しますが、次の先生もやることは同じです。
生徒が「先生を交代してもらっても同じだった。やるしかない。」
と思ってもらえればそれでOKです。
数学、古典など他教科も同じで、自習ではやりたくないところがあなたの弱点なんですよね。
やりたくないから自習ではやらないんです。
だから個別授業で逃げられないようにして、苦手に取り組むことで成績があがっていくのですよ。
こういう授業ですので、すんなりいくときは、先生が横にいただけ、自分で問題解いて全部正解だった。ということもあり得ます。
しかし、そんな順調な授業が2回も3回も続くことはありません。
順調に思える授業でも講師からは
「理解があいまいです。今回の正解は運がよかっただけでしょう。次回同じ問題をさせます」
と報告が上がってきます。
そして、翌週全く同じ問題をしてもらいます。
その結果、間違えでした。
こういうこともよくあります。
講師報告にはこんなこともあります。
「来週までは覚えていると思えるので、今回は復習して、テストは再来週に延期します。」
「短期記憶で問題を解いています。次の単元後にもう一度戻ってテストします。」
「理解せずに、公式を暗記だけで解いています。今までよりやさしい問題でもパターンが変わると解けなくなります。」
弱点を見てもらうのは嫌かもしれませんが、自分で修正するのはかなり難しいです。まず、できないです。
当塾で速習、予習をする場合は映像授業(@will アットウィル)をお勧めしています。
その後、演習する場合は個別指導が最適です。
最後の仕上げは答案添削指導です。
とってもお勧めです。