高校入試の自己申告書を書く時期になっていますね。
大阪の高校入試において、ボーダーライン上の生徒の合否を、この「自己申告書」をみて判断していいことになっています。
今後、この自己申告書は重視されることになるかもしれませんが、現時点で言うとほとんど無関係です。
極端に的外れなことを書かなければOKです。気楽に書きましょう。
ただ、この自己申告書というものは、今後の大学入試、就職、何かに応募する時には必ず必要になってくるのです。一応書き方を学んでおきましょう。
細かな添削はしていませんが、希望してもらえればやります(無償です)
ただ、細かな添削前に最初の書き方が間違っている生徒が多いので、どちらかというとその指導が先になります。
テーマは、ほぼ毎年同じで「中学校時代、もしくはそれ以前までで、頑張ってきたことを具体的に書いてください。」さらに「高校でどうしたいですか」
という内容です。
ポイントは「具体的に」です。ほとんど生徒は具体的に書かない文章になっています。
中学までで頑張ったことと言えば、ほとんどの場合
・クラブ
・習い事
・勉強
・文化祭などのイベント
・生徒会
になります。これらを頑張ったと書くと全員同じ内容の文章になります。
ですから「具体的に」ということが重要です。
自分自身では思い出せないと思いますので、私が生徒から聞き出していきます。
何をした
どう工夫した
誰とした
いつした
なぜした
一般的に5W1Hと言われているものですね。
次にどの具体例に関して書くか決めます。
いくつか思いだすと全部書こうとします。そうすると内容が薄くなって具体的な話ではなくなります。
ですから、1つでいいんです。1つを詳しく書きます。
以上これでおわりです。
簡単ですよね。しかし、これができません。まあ、それが普通です。
大学生になってもできません。就活の時も全然できていません。
私が代わりに書くと
「この優秀な人物はいったい誰?」と思うようなものにしていきます。
自分の自己申告書を読むと
「自分ってこんなに優秀なんだ」と楽しくなりますよ。
でも、嘘は書いていません。誇張もしていません。事実なんです。その事実が大切なことだとわからないんですね。
皆さん自分のしていることは大したことはないと言います。でも、他の人は簡単に真似できませんよね。
太郎君のしていることを真似しようと思ってもできません。同じようにあなたのことを真似しようと思ってもできません。
そのポイントがあなたの優秀な点です。本人か気づいていません。だから
こんなことがすごいこと?
と本人が驚きます。でもすごいことです。
例えば、陸上競技で毎日練習していたとします。自分の能力を高めるために少しだけ練習メニューを変えたとします。
その練習メニューの変更は、
どのような根拠を元に変えましたか?
他の練習メニューと何が違いますか?
その練習をいつしましたか?
なぜ、他の人はそれができないのですか?
など掘り下げていくと必ずあなたが自分で調べて、自分で工夫した内容があります。
高校入試の自己申告書にはそこまで手を加えません。書き方は今後少しずつ学んでいってください。
がんばった部活