工学部 関関同立と地方国公立どちらがいいの?

よくある質問

理系の生徒からよく聞かれる質問です。

関関同立と地方の国公立ならどちらがいいですか?

今年の出願は終わりましたので、来年用、新高3生向けです。

文系の生徒は、都会で学生生活を送りたい。と言う志向が強く

関関同立を選ぶ生徒が多いです。

理系は迷ってますね。

 

考え方の違いがたくさんあります。

金銭的な問題もあります。

大学ではひとり暮らしをしたい。

家から通いたい。

大学卒業して起業したい。

大きな会社に入りたい。

家業を継ぎたい。

先生になりたい。

 

皆さん基準が違いますので、最後は自分で判断してもらうしかないです。

ここでは、選び方の注意をご紹介します。

 

まず、

ネットの評判

署名のない記事は、見ない方がいいです。

誰が書いているかわかりません。

害しかありません。

 

署名記事は、もっと慎重に書かれています。

特定の大学の良しあしを書かないと思います。

 

次に

偏差値で見ては失敗します。

特に私立と国公立の偏差値を比べても意味がありません。

どっちが上であろうと何の意味もありません。

 

併願率でみても意味がありません。

同志社大と静岡大を併願した生徒はどちらに進学しているのか

立命館大と山梨大を併願した生徒はどちらに進学しているのか

 

よく書かれていて、多い方がいいという書き方ですが、

当然国公立の方に多く進学しています。

なぜでしょう。

両方合格したら国公立に行こうと思っている生徒だけが、両方受けるからです。

両方に合格したら同志社大に行こうと思っている生徒は、静岡大や山梨大を受験しません。

 

受験前にどっちに行くか決めてから受験していますので、当たり前の結果です。

 

どういう基準で考えましょうか。

理系ですから、

研究成果こそすべてではないか。

と言う基準もありますね。よし、

論文を見てみてみましょう。

・・何を書いているか、わかりません。無理です。

論文数を比べてみましょう。

・・大きな大学が多いだけです。これでは小規模の大学は不利です。

就職先を見てみよう。

・・私立大学の方がいいところにたくさん就職している。

通常は私立の方が人数が多いのでたくさん就職できているように見えます。

数こそ力

という考え方もありますので、これはこれでメリットかもしれません。

 

それなら

研究予算を見てみよう。雑誌にもランキングが載っている。

人数が多いと予算は大きくなりますし、医学部など学部構成が違うの比較が難しいです。

予算が多くても、1億円の予算に学生10名か、100名かで全然違います。

一人あたり予算を計算してみよう。

と思っても、とても面倒そうで、

そんなこと計算している暇があったら勉強する方がいいですね。

 

 

そこで、簡単な指標のひとつ

進学率を見てみましょう。大学院への進学率です。

 

大学院は研究中心ですから、学生を受け入れるのにそれなりの教員数と設備が必要です。

 

大学院への進学率が高いということは、

学生数に対し、教員、設備が整っている可能性が高いということ

進学率が低い大学は、

大学生全部を受け入れられる教員、設備が少ないということ

になります。

 

これも、そう単純ではないのですが、

ネットで評判を読む、

偏差値で見る

これらの指標より、大学の実態に近い情報です。ご参考にしてみて下さい。

 

ちなみに、各大学からの大学院への進学率です。(工学部系のみ、大学により理系全体)

同志社大 55.1%

立命館大 55.8%

関西学院大 40.0%

関西大学 32.4%

近畿大学 15.5%

東京大学 71.4%

京都大学 75.8%

島根大学 33.6%

岡山大学 44.5%

金沢大学 62.9%

静岡大学 63.7%

 

コメントは控えます。(データ出典:晶文社「大学受験案内2018」)

 

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