コミュニケーション能力と聞いて、何人かの方は
学力と無関係と思われるようです。
「社会に出て大事なのは学校の成績ではなく、コミュニケーション能力である」
「就職の面接でもコミュニケーション能力が重視される」
こういうことをよく聞きます。
少し勘違いがあるので、確認しておきましょう。
先日の梅花中高の学校長もおっしゃっていましたが、コミュニケーション能力だけではだめで、学力も必要なんです。
コミュニケーションは、誰かと情報を交換して意思疎通を図ることです。
何でも「やばい」と言って会話が盛り上がることではなく、何か内容を他の人に伝える能力のことです。
そうなんです。内容のある話じゃないと意味がないんです。
英会話も同じですが、小学生レベルの会話が英語でできるようになっても、社会人として何の役にも立ちません。
日本語のコミュニケーションも内容が小学生レベルでは、何の役にも立ちません。
一定の教養や知識があることが大前提で、さらにコミュニケーション能力も大事だということです。
ついでにお話をすると国語の読解力も同じです。(文章を使ったコミュニケーションです)
国語の問題を解くテクニックとか、時間内に読み切るコツというのは当然あります。
しかし、そもそも、その文章を読むだけの前提となる知識や教養がないと読めません。
大学入試の問題の場合は、高校生として知っておいて欲しい知識を前提として、問題文が選定されます。
特定分野の専門家しかわからない内容の文章は出題されないのです。
現代文も「解き方を勉強すれば成績が上がる」と勘違いされている方は多いです。もちろん前提の知識教養があれば、点数は上がります。しかし、そもそもの知識がないと読めません。
その知識の範囲は、専門的な、医学的なことや法学的なことではなく、小中高で習う国語、数学、社会、理科、体育、美術、音楽などの範囲です。
結局、国語の読解力は、他の科目と同時に徐々に上げていくものです。
このことを忘れないように勉強しましょう。