地方国公立大に行きましょうと言ってみても、実際にどの大学がいいか、何をみたらいいかよくわからないですよね。
就職率とか、資格が取れるとか、いろいろなデータがありますが
今回は研究についてみてみましょう。
そうはいっても研究の中身などわかるはずもありません。研究テーマ見てもわかりませんし、優れているのかどうかもさっぱりわかりません。
そこで、参考にできる、とてもいい指標があります。博士の授与数です。
博士の学位をえられる人は、大学、大学院と進んで最終的に研究者として世の中(学会など)に認められた人だと思ってください。
しかも、博士というのは、大学別に基準があるのではありません。どの大学も同じ基準で審査されます。
東大や京大の博士も、〇△大の偏差値の低い大学(大学院)での博士も同じレベルです。
じゃ、レベルの高い大学と低い大学で何が違うのでしょうね。偏差値低い大学に入って、博士取ったら楽ですよね。
と思ってしまいますが、そうではありません。
偏差値の低い大学から博士になるのは難しく、なれる人のは数がとても少なくなってしまいます。
つまり、大学偏差値が低くても博士が多く出ている大学院は、大学内で優れた教育を受けられる。と考えていいかと思います。
(大学により事情がありますので、一つの目安としてお考え下さい)
司法試験さえ合格すればどの大学を出ていようが「弁護士」というのと同じです。
たくさんの人が弁護士になる大学、そうでない大学があるのと同じです。
そういう目で、博士レベルの研究ができる人数が何人いるか見てみましょう。
自分の進みたい学問領域で調べてみてください。
一覧表を探しましたが平成28年が最新でした。これ以上新しいデータは、各大学のHPでコツコツと調べてみてください。
下記に文部科学省集計の平成28年度一覧表を添付します。
とりあえず、ここでは
大学院への進学率が高い「工学部」でざっと見てみましょう。
東大、京大、東工大 200名前後
続いて、大阪大、九州大、などが続き
北海道、東北、筑波、早稲田で100名前後
慶応で50名
まあ、ここまでは旧帝大+早慶+理系大学ですが
20名~50名排出している地方国公立大をよく探しましょう。
山形、茨城、千葉、長岡技術科学、金沢、静岡、愛媛、徳島、広島、岡山、山口、高知工科、九州工大、熊本、鹿児島などです。
ちなみに関関同立
同志社 17名
立命館 19名
関西大 14名
です。入学定員も考慮して、どの大学がいいか考えてみてください。
下記表の「甲は大学院博士課程」「乙は論文博士」です。
出典:文部科学省 大学院教育について