9月に入り
いよいよセンター試験出願ですね。高3生は後がない。
出願手続きすることで、ちょっと気が引き締まってきたのではないでしょうか。
(まさか文化祭の打ち上げに参加してませんよね。)
高2生も、ひとごとではありません。今からセンター過去問を時間を計って解いて下さい。
数ⅡBはまだ終わってないから。できない。と言ってませんか?
それはあなただけ。
国公立受験組は、ほぼ終わっています。中高一貫高や北野高校なら終わっています。
茨木、豊中、春日丘、千里ならまだですね。しかし、もうすぐ終わります。
この学校の生徒でも、先取り勉強して、もう、終わっている生徒も多いです。
数ⅡBはまだ全部習っていない。と言っている時点であなたはすでに一歩遅れています。そう思ってください。
いいや私はこんな進学校に行ってないし、関関同立狙いだから、まだ大丈夫。
まわりもみんなそうだし。
個別指導塾に通う生徒さんはこの層が多いですね。
しかし、これは大間違いです。
まもなく、関関同立の合格者は、国公立狙いの生徒が独占していきます。
高2の皆さんにとって、最初から関関同立狙いで受験して、確実に合格するのは極めて少ない。と思っておきましょう。
何回も受験できるので、稀に合格しますが、それは運ですね。
そう思っていないと合格はできません。
定員厳格化で、関関同立が合格者を減らしているのはご存知だと思いますが、それ以上の問題が2019年度入試生である高2生から始まります。
しかも2つもあります。
1つはご存知2020年度大学入試改革
それは今の高1でしょう? 違う違う、これで浪人したくない生徒が増加します。
そして、もうひとつ
それは、大学の無償化です。私立大は無償にはならないですが大幅に安くなります。
かつての私大バブルがまた来ますよ。
センター試験(共通一次試験)が始まり、国公立が1つしか受験できなくなった1980年以降
急激に私大の偏差値が上がりました。関関同立も急上昇。
しかし、時はたって、
関関同立は、東京のMARCHに押され気味、下降線をたどっています。
しかし、また来ますよ。授業料負担が減るんですからね。
センター試験で失敗した生徒が地方に流れず、関関同立に進学というのが増えていきます。
本当にそうなるの?ならないんじゃない?
その通りですね。実際にどうなるかは、皆さんが受験するまでわかりません。
しかし、この変化は、実際にそうなるかどうかではありません。
大学の入試担当者がそう思うだけで十分なんです。
関関同立が入学者が増える(歩留まりが上がる)と予想すると、予め合格者数をもっと減らさないといけなくなります。
入試担当者として、定員オーバーだけは絶対に避けたいですからね。
定員オーバーして助成金は減らされるは、無償化対象の大学から外されるなんてことになったら目もあてられません。首になります。
念のため合格者を減らしておくんです。定員不足になったら、補欠合格を出せばいいし。
受験生は混乱しますが、自分が責任とらされて首になるよりいいです。
別に最後には合格通知出すんですから。大丈夫です。混乱なんてちょっとです。
と思うのが大学の入試担当者だと思いませんか?
私が担当者だったら申し訳ないですが必ずそうします。
そういうことで、厳しくなってる今よりさらに合格者が減るんですね。そうなると合格者は本気で国公立狙っている生徒だけになります。きっとそうなるでしょう。
そして、難しくなったことが世間に知れ渡ります。
もともと浪人を避けたかったのに、浪人して私立がさらに難しくなるなら、今年のうちに入学しよう。
こういう流れとなります。
無償化はまだ決まっていませんし、実施されるのも、もう少し先のようです。
「1年目は少し高い授業料だけど、2年生から無償ならいいか。」
と考える人が増えるのも目に見ています。
これはいつ起こるか予想できない地震ではありません。台風の進路のようなものです。
もう、自民党や国会で発生しています。すでに近づいてきています。
いつ速度が上がるかわかりませんし、規模がどう変わるかもわかりません。
もしかしたら、急にしぼむかもしれません。大型化するかもしれません。
来なければいいな?
と思っているだけでは被災してしまいます。
来ると思って準備しておかないとダメです。
もう発生しているんですよ。あとは規模や速度や進路をみるだけです。
覚悟しておきましょう。