旧AO入試である総合選別型入試について
この入試は勉強しなくても大学に入れるというお得入試とイメージがありますが、実際にはそうではありません。
もちろん、難易度の低い大学だと名前とそれなりの文章で合格というところもあります。
ここでは、関関同立レベルのAO入試についてです。各部によってテーマは変わりますが、
今年の関西学院大の問題を例に見てみましょう。
表が1枚あって、その表の数字から読み取れることを記述される形式です。
面白いのは、「推定される背景についてコメントしてはいけない。」という注釈。
表は、訪日外国人にの国別訪問者数と消費額なのですが、見た感じ韓国からが激減していました。
ここで、よくある間違いは、「日韓関係の悪化から韓国人の訪日者数が減った」
と言いたくなりますが、こう書くと不合格です。
「日韓関係の悪化」という「推定される背景」についてコメントしてるからです。
数字からだけでいえることしかコメントしてはいけません。
すると次にどうなるか
韓国から減った。フランスから増えた。とか表の見た目だでコメントしています。・・・ハイ不合格。
じゃ何を書くの?
ここには元の表を示していないので、これ以上は書けませんが、計算でわかる事実、地域別でまとめた時の数字、昨年からの増減
など、表の数字を加工をした時に見える事実があります。それを分析、発見して論評するんですね。
絶対に勝手に推定してはいけません。先入観なく、データが読めるかという問題です。
小論文ですが、数学の文章題を解く考え方や、統計、地理的な知識、歴史が必要です。しかも知っているのに、それについてコメントしてはいけません。
データに表れている事実のみをコメントします。
相当難しいですよ。
「データからはわからないが、そうに決まっている」というコメントがちまたにあふれています。
そういう人は不合格。
どんなに美しい文章を書いても不合格。
ちゃんとした知識があったうえで、全部切り離してデータを客観的に見る訓練です。
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